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TRMMで見る台風
2017年10月3日掲載
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TRMM/PR、TRMM/VIRS 、TRMM/TMI
降水量、雲
今年も、台風、ハリケーンが猛威をふるい各地に大きな被害をもたらしています。
熱帯降雨観測衛星(TRMM)には複数の観測センサが搭載されており、一つの事象を様々な角度から確認することができました。(TRMM観測運用期間:1997年12月~2015年4月)

図1~2は、2007年10月3日現地時間19時頃にベトナム中央部の沿岸に上陸した台風14号LEKIMA(レキマー)のベトナム上陸前の姿です。




図1 ベトナム上陸約9時間前の台風14号
(左)PR降水量とVIRS雲画像の重ね合わせ(右)TMI降水量
 


図1は、2007年10月3日、台風上陸の約9時間前に、TRMM搭載の降雨レーダ(PR)で観測した台風14号の降水量と、可視赤外放射装置(VIRS)で観測した雲画像の重ね合わせ(右図)と、TRMM マイクロ波観測装置(TMI)が観測した降水量(左)です。図1では、台風の目の南西側のベトナム沿岸に近い地域に、強い雨を示すオレンジ〜赤い領域が拡がっており、その一部はすでに内陸側にも豪雨をもたらしていることがわかります。このように、PRでは海陸を問わずに、降雨の細かな構造を観測することができます。


 

図2 ベトナム上陸約1時間前の台風14号
(左)PR降水量とVIRS雲画像の重ね合わせ(右)TMI降水量


図2は、その8時間後、上陸の1時間前に、再びTRMMが台風14号を捉えたものです。あいにく、PRの観測領域は、台風の中心よりも北側しかカバーしていませんが(左)、TMIによる観測では台風の中心となる、雨のない台風の目の領域が、まさにベトナムの海岸にかかろうとしており(右)、上陸直前の姿をはっきりと観測しています。

 このようにTRMMに搭載される3つのセンサで同時に観測することによって、雲の中で起きている降雨のプロセスや特徴を把握することができ、台風の進路解析などにも役立てられます。


JAXAでは、TRMM/PRによって観測されたものを含め、その後継であるGPM によるデータ、さらに複数の衛星を用いて作成されたGSMaP などの雨の衛星データの利用事例集を作成しています。国内外の実際のユーザの皆様に執筆していただいた事例ですので、さらなる詳細はこちらをご覧ください。


関連サイト:

TRMMウェブサイトhttp://www.eorc.jaxa.jp/TRMM/index_j.htm

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