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地球上の海氷面積が観測史上最小に
2018年2月15日掲載
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AMSR2
海氷

2017年1月14日に地球上に存在する海氷の面積が1978年の衛星観測開始以降の「最小値」を更新したことが、水循環変動観測衛星「しずく」の観測により明らかになりました。2016年11月には地球上の年間最大海氷面積が史上最小になりましたが、ついに地球上に存在する海氷の面積が観測史上最も小さな状態となり、その後も最小面積を更新し続けています。
これまでの史上最小の海氷面積は2006年1月25日に記録した16,219,388 km2ですが、2017年2月9日時点で15,716,332 km2となっており、約50万 km2(タイの面積とほぼ同じ)小さくなっています。




図1 北極と南極をあわせた全球の海氷面積の季節変化の年々変化。赤丸が最小値を示す。AMSR2他のマイクロ波放射計データから作成した、1978年以降の海氷長期データより作成。
 


北極海氷面積は近年縮小傾向にあることが報告されています。2016年11月以降、結氷期に入ってゆっくりと増加していた北極海氷は史上最小面積を保ちながら推移していました。ところが海氷が成長する時期であるにも関わらず、11月中旬や12月下旬に短期的に減少するなど、大きな変化が観測されています。





図2 北極海氷の分布(2017年1月14日)。橙色の線は2000年代の平均的な海氷縁の分布を示す。
 


南極海氷面積は近年増加傾向にあり、北極海とは対照的な変化を示していました。ところが、2016年の10月ごろから急激に減少し始め、11月以降史上最小面積となっていました。この傾向は2017年に入ってからも継続しており、面積が非常に小さい状態で推移しています。



 

図3 南極海氷の分布(2017年1月14日)。橙色の線は2000年代の平均的な海氷縁の分布を示す。


このように、地球上の海氷面積は年々大きく変化しています。一つの側面で見てみると、海氷の変化は水中の光環境を変化させ、そこに生きるプランクトンやそれらを捕食する動物による食物連鎖、ひいては人間社会にまで影響を及ぼします。また、気候変動の観点からも、アイス・アルベド・フィードバック効果や、水蒸気の輸送量の変化など大きな変化をもたらします。一方で、北極海航路の活用など海氷の減少を活用する動きも近年活発になってきています。

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